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高く買うと元がいつまでも取れない場合がある
【高く購入すると、いつまでも元がとれない】
無限かつ無償で降りそそぐ太陽エネルギーを使えて、多くのメリットをもっている太陽光発電システム。
デメリット(弱点)のひとつに「購入費用」と「設置費用」の高さがあります。
だいたいですが、1kWあたり40万円として、5kWで200万円を購入費用の目安にしてください。
自治体の補助金や、余剰電力の買取制度とあわせて利用することで、ある程度は費用の削減が可能です。けれど、悪質業者によるボッタクリ価格で購入した場合、たとえ20年でも元がとれません。
たとえば、200万円で購入した太陽光発電システム。一年で20万円の利益を生めば、10年間で元がとれる計算です。しかし、220万円なら11年、240万円なら12年、300万円なら15年、元をとるまでかかります。
とうぜん、10年のあいだには専門業者による定期点検も必要(有料)ですし、トラブルがあれば修理や交換も必要になります。パワーコンディショナも、10年〜15年で交換しなければなりません。
元を取りたければ、可能なかぎり安く買う。これが太陽光発電システム購入の鉄則です。
【安ければ安いほどいい・・わけでもない】
「ならば見積もりをとって、とにかく一番安いところで注文しよう!」
あなたはそう考えるかもしれません。ちょっと待ってください。どんなものにも適正な価格というものがあります。
業者も利益が欲しくてやっています。利益ゼロ、ましてや赤字で売ることはありません。では、どこで利益をとるのでしょう。悪質な業者は、質の悪い材料を使ったり、手抜き工事で利益をとるのです。
リフォーム業界では、外壁塗装の悪質業者は「3回」塗らなければならないところを「2回」に減らす。塗料のレベルを黙って下げ、安くあげる手口が有名です。
1kWあたり35万〜40万円。これを目安にして、あまりに高ければボッタクリ。逆に安すぎれば手抜き工事の可能性を疑いましょう。
納得できる安い理由のない「ただ安い」だけの業者には注意が必要です。
【いつ太陽光発電を購入するのがお得か】
すでに太陽光発電システムを取り付けることを決めたあなた。ある有名塾の先生ではありませんが、それは「今です!」。
また、安く買いたければ自治体などの補助金を利用してください。自治体の補助金は、自治体ごとに条件や時期などが異なるため、早めに問い合わせましょう。
今、太陽光発電システムを買う理由は、以下の3つ。
・太陽光発電システムの値段が、ここ数年あまり変わっていない
・地方自治体などの補助金がある
・売電価格は下がり続けている
とくに2012年からスタートした当時の売電価格は、42円(税込)でした。しかし、2016年度は31円にまで買取価格が下がっています。これから売電価格が上がることはないでしょう。
売電で少しでも投資費用を回収したければ、早いうちの設置がお勧めです。
【太陽電池で大事なのは変換効率】
太陽電池の性能の良さを判断する材料に「変換効率」があります。
変換効率とは、照射された太陽光のエネルギーのうち、何パーセントを電力に変換できるかを表したもの。
100パーセントの太陽光エネルギーを受け、そのうち20パーセントを電力にできる太陽電池と、15パーセントを変換できない太陽電池。20年〜30年という長期間では、変換効率の高い太陽電池のほうがお得なことは言うまでもありません。
もちろん性能がよければ、購入金額も上がります。そのあたり、費用対効果を考えて選びましょう。
【定格出力通りには発電しません】
定格出力とは、日本工業規格(JIS)によって定められた基準状態における出力です。メーカーのカタログやホームページに表示されています。
自動車の燃費10・15モードは、郊外や市街地を想定した場所で燃料1リットルでの走行距離を測定します。太陽電池も日射強度、モジュールの表面温度が25度などで調べています。
けれど、この条件がそろうことはほとんどなく、約2割から3割の出力が途中で減少します。
【メーカーによって保証期間や内容は違います】
メーカーによって異なりますが、太陽光発電システムの保証期間は10年以上となっています。
海外のメーカーで「出力20年保証」というものをみかけます。20年間、発電の出力を保証するもので、パネルは壊れたけれど出力が正常なら保証の対象外となります。また出力が下がっても新しいパネルだけが送られてくるので、パネルの交換や撤去費用は自己負担になります。
シャープには「まるごと15年保証」加入制度があります。太陽電池パネルだけでなく、架台やケーブル、パワーコンディショナなど、正常に使用していてトラブルが発生した場合、修理対応してもらえます。
しかも、修理・交換・撤去費用も保証に含まれているため追加費用一切なし。
【太陽光発電システムを設置しないほうがいい家】
太陽光発電をやらないほうがいい家もあります。それは「屋根が狭い家」です。
目安としては20平方メートル以下。太陽電池パネルの枚数が屋根に載せられないため、発電量もとうぜん少なくなります。工事の手間や費用は同じくらいかかるため、費用対効果がよくありません。
ほかにも家の前に高い建物やビル、山があり、いつも屋根に影がかかっているところもNGです。