太陽光発電を訪問販売で買うメリットとデメリット

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太陽光発電システムを訪問販売で買うメリットとデメリット

 

【太陽光発電システムを訪問販売で買うメリットとは】

 

訪問販売で太陽光発電システムを購入するメリットはありません。

 

少なくとも、わたしはメリットを感じません。

 

その理由は、訪問販売による太陽光発電システムの購入は、3つの大切な品質が不足していると感じるからです。

 

・製品の品質
・施工の品質
・管理の品質

 

この3つが不足している、守られていないと考えます。

 

ここでは、それぞれを詳しく説明していきます。

 

 

 

【製品の品質(メーカー編)】

 

 

太陽光発電システムは一点もののオーダーメイド。そもそも設置する家からして同じ条件のところはありません。

 

住宅の築年数、木造か鉄骨か、屋根の向き、屋根の角度、屋根の材質、近くに高い建物や電柱があるか、ないか・・・・。

 

中には築年数が経過しすぎて屋根に重い太陽光パネルを設置できない、近くにマンションがあり陰になっている時間が多い、北向きの屋根である、屋根の面積が狭く設置しても発電量が少ないため、設置が断られるお宅もあります。

 

良心的な業者なら「こういう理由でお宅には取り付けできません」「設置はお勧めしません」「メーカーから北向きには取り付けしてはいけない、と指定されています」と、理由をしっかり告げて断るでしょう。

 

しかし、売らなければお金の入らない訪問販売員はどうでしょう。中には設置しないほうがいいお宅に無理矢理取り付けるかもしれません。

 

さらに訪問販売の業者は、複数の太陽光発電メーカーと取引をしていない可能性があります。

 

仮に、あなたの家の屋根が狭く、A社の製品では3kWの発電量のパネルしか付けられませんでした。けれど、B社の製品なら同じ面積の屋根に4kWまで設置できるとします。

 

この時、訪問販売の業者がA社しか扱っていなければ、A社の製品が取り付けられるのです。あなたは、あなたの家にあった太陽光発電システム(B社)の存在を知らず、業者の都合だけでA社の太陽光発電システムを取り付けられてしまいました。

 

20年、30年という長期間では、1kWの発電量の差はとても大きいのです。費用の回収や売電にも影響します。あなたは、後からこの事実を知っても遅いのです。

 

自動車の購入を例にします。あなたは雪がよく降る地域に住んでいます。冬場の安全や移動を考えれば、スタッドレスタイヤを履かせた四輪駆動車を営業は勧めるでしょう。

 

けれど、2人乗りのノーマルタイヤを履いた後輪駆動のオープンカーしか扱っていない業者は、そのオープンカーしか勧めてきません。勧められません。その業者は、それしか選択肢がないのです。

 

同じことが訪問販売の太陽光発電システムにも起こるのです。

 

 

 

【製品の品質(価格編)】

 

 

ヤフー知恵袋にて「太陽光発電」で検索すると、「訪問販売で、○○社の○kWのシステムが全部で○○○円は高いでしょうか?」といった質問をよくみかけます。

 

一時より安くなったとはいえ、訪問販売員の給料が上乗せされているせいか、1kWあたり5万円程度は相場よりも高くなっているようです。

 

しかも、太陽光パネルのメーカーは業者からの提案です。あなたの家にあう適切な製品を複数メーカーの中から選んで提案してこない可能性があります。

 

あなたの利益のためではなく、業者が売りたい、業者に利益の残る太陽光パネルを推してくるかもしれません。

 

「A社のシステムが、○kWで○○○万円だから高い、安い」

 

確かに、安く購入したほうが太陽光発電システムは初期費用の回収が早まります。けれど、それはあなたの家にあった適切なメーカーの製品であることが大前提。

 

ただ安い・・・だけで、自分の家にあっていない、適切でない太陽光発電システムを設置しても、きっと満足できません。

 

 

 

【施工の品質】

 

 

太陽光発電システムは、施工(設置工事)を買います。

 

取り付けは屋根に200か所という穴を開けるので、設置工事がいいかげんだと雨漏りやトラブルの原因になりかねません。

 

地域に根差し、販売と施工を自社で一貫してやってくれる業者なら安心です。しかし、訪問販売員はどこからともなくやってきます。そして、どこかに去っていきます。

 

もしかすると施工も、どこかの業者に丸投げしているかもしれません。経費を浮かすため、見えないところの部材の質を落としているかもしれません。太陽光発電システムのことをまったく知らない素人のアルバイトに設置させるかもしれません。

 

売ることに特化した訪問販売の業者だけに、施工の品質が守られているとはとても考えられません。

 

 

 

【管理の品質】

 

 

太陽光発電システムは壊れにくい仕組みではありますが、故障やトラブルがまったくない製品ではありません。手入れや点検、部品の交換が必要です。

 

じっさい設置した人の3割は、10年以内にパワーコンディショナやパネル、配線に何らかの不具合やトラブルが発生しています。

 

故障した、雨漏りした、発電量が少ない・・・。

 

そんなトラブルが発生したとき、地元の業者ならすぐに駆けつけてきてくれます。訪問販売業者は「売ることが仕事」。もしかしたら、すぐに駆けつけてくれない場合もあります。

 

それどころか、数年後に電話をかけたら「この電話は使われておりません」なんてことも。施工がいいかげんでメーカー保証も受けられず、30年という長い年月を後悔しながらあなたは過ごすことになるかもしれません。

 

このように太陽光発電システムは、買って終わる製品ではないことがおわかりいただけたでしょうか。

 

高額なうえ、30年という長い間つかう太陽光発電システム。後悔のない買い方をしたいですね。

 

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