【無料】2015年度のリフォーム産業新聞の調査で依頼件数No.1
太陽光パネルの撤去、処分、廃棄費用はいくらですか?
【質問】
15年使ってきた太陽光パネルが故障したので撤去することにしました。業者に撤去費用の見積もりをしたところ、全部で30万円でした。撤去や処分、廃棄費用の相場はいくらでしょうか。
購入時にこの費用は想定しておくべきだったのでしょうか。また、撤去した人はどんな理由で撤去したのでしょうか。
教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。
【回答】
太陽光発電システムのモジュールは長寿命です。20年から30年もつと言われています。
どうしてハッキリ「寿命は○年」と言えないかというと、2016年現在、家庭でじっさいに30年間載せた住宅がまだ存在しないからです。
それでも故障はします。設置がいいかげんで屋根から雨漏りがして、嫌になって撤去してしまう人もいます。または太陽光モジュールの性能が向上したため、新たな性能の良いパネルを取り付ける人もいます。
費用は業者によってそれぞれですが、設置の時と同じくらいかかると考えましょう。
屋根から撤去するためには
・足場を組む
・作業員を雇う
・パネルやパワーコンディショナの処分費用
が、かかります。
雨漏り防止のため、太陽光パネルや架台を撤去したあと、屋根の防水をしっかり施したうえ、屋根塗装を行う必要があります。その費用もかかります。
屋根材一体型であれば、パネルを外したあとに新たなパネルまたは屋根材を載せる必要があります。後乗せ型ならば、パネルや架台を取り外す必要があります。
世の中はリサイクル(そのまま使うのであれば、本当はリユース)の時代です。これからは、中古パネルの売買市場も活発になるでしょう。
なお太陽光発電ネットワークなどでは、中古パネルを欲しがる人もいます。問い合わせてみるといいでしょう。
廃棄費用は、18kg以下のパネル1枚で、指定場所に持ち込みで1200円程度になります。
また住宅用も問題ですが、産業用はもっと不安があります。
環境省の予測によれば、2012年度に始まった固定価格買取制度の対象になる太陽光発電設備の大半が、2030年代には寿命をむかえます。寿命でなくても売電期間の20年がくれば、使える状態でも撤去される可能性があります。その量、1年間に約80万トン。
地球環境にやさしいはずの太陽光発電システムが、不法投棄されたり、環境汚染をひきおこすことのないよう、国はしっかりリサイクル計画や環境を整えてほしいものです。
【オマケ】
本日の日本経済新聞の第二部が「新築住宅」の特集でした。
そこで見つけたのが、セキスイハイムさんの「家づくりの赤本 青本 2016」無料プレゼントでした。
家づくりの赤本 2016は「家を買う、買わない」で失敗しない。ケーススタディで納得。住宅購入の資金不安を解消するヒントがここに、が掲載。家づくりの青本 2016は「どんな家を選ぶ?」で失敗しない。一生に一度の買い物、失敗したくない人への見極めポイント!といった内容。
インターネットやハガキで申込みできますが、営業さんにいろいろ聞きたいこともあったので、フリーダイヤルで資料請求しました。
セキスイハイムさんは、太陽光発電システムの設置に積極的で、新築だけでなくリフォームでの取り付けもやっているとのこと。
気になる太陽光発電を新築に取り付けた場合の屋根保証(瑕疵担保)については、自分のところで設置すれば、とうぜん保証は継続。
新築の住宅に、他社で後付けした場合は、ケースバイケースとのこと。普通に考えれば、保証は切られると思ってよさそう。
屋根材とパネルの一体型は、さすがにお高くなることもわかっているようでした。後付けは「大量仕入れなので安い」とのこと。
ソーラーシステムとHEMS、高断熱でペアガラス装備の家に電気自動車。オール電化はまだ考えていませんが、わたしの理想とする家に太陽光パネルは必須です。
ついでに、セキスイハイムの太陽光発電システムの掲載された住宅カタログも一緒に送っていただくことにしました。赤本・青本と届くのを今から楽しみにしています。