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太陽光発電システムの効果的な設置方法
【太陽光発電の効果的な設置方法】
太陽光発電システムは、太陽の光を電気に変換します。つまり、太陽の光がよく当たるところにパネルを設置することが基本です。
とくに南向きに広い面を確保できる住宅は、太陽光の恩恵を十分に受けられます。
【効率よく発電する屋根の方角と勾配】
理想的な太陽電池を設置する方角は真南。住宅によっては必ずしも南向きを確保できるとはかぎりません。そこで東面や西面に設置する手もあります。
設置した方角の発電効率は
・真南 約100%
・南西 約96%
・東南 約96%
・西 約85%
・東 約85%
・北 約66%
となります。
メーカーによっては北側への設置を禁じているところもあります。シャープは北側に設置した場合、10年・15年保証を適応しません。
北側に設置し、パネルの反射がまぶしいという裁判もおこっています。結果は、訴えられた側が「パネルの撤去」「損害賠償」を請求されました。
もし補助金を受給していた場合、撤去すると補助金を返還しなければなりません。
ゆえに太陽光発電システムを北側に付けるときは、注意が必要です。
発電効率は、勾配(屋根の傾斜の程度)にも影響されます。太陽電池が理想的な発電量を得るための勾配は、基本30度です。
【屋根置き型と屋根材一体型】
いまだ既存住宅に設置をする割合が多い太陽光発電システム。
・屋根に架台を設置して、太陽光発電モジュールを取り付ける「屋根置き型」
・屋根の材料に太陽電池が組み込まれている「屋根材一体型」
の設置方法があります。
>屋根置き型の特徴
比較的、低コストで設置できる。屋根に穴を開ける方法と、開けない方法がある。屋根の上で目立つので、好まない人もいる。
>屋根材一体型の特徴
新築住宅や、古い屋根をリフォームするときに設置できます。太陽電池が屋根の一部になるため美観に優れます。
屋根の仕上げと同時に太陽電池の設置が完了するため、施工期間が屋根置き型より短く、景観性にも優れています。架台を設置しないので、屋根の損傷の心配もありません。
建材一体型の太陽光発電モジュールは、屋根だけでなく壁や窓にも採用されています。
屋根材一体型のデメリットは、コストが高いこと。屋根置き型と比較しても、kW単価がはねあがります。住宅の費用と一緒にされると、後付けのシステムより価格がわかりにくくなります。
屋根材一体型は、建物の一部とみなされるため固定資産税の対象になります。
そして、屋根の一部になっているため、故障があってもその部分の取り替えが簡単にできません。
見た目をとるか、実をとるか。悩むところです。
【メンテナンスと保証について】
太陽光発電システムも工業製品である以上、定期的な点検や不具合の対応は必要です。じっさい、10年で3割以上のトラブルが発生しています。
これらメンテナンスとアフターサービスは、メーカーや施工業者によって違います。有償・無償、オプションの有無など。それぞれ購入時によく確認をしておきましょう。
自然災害も、どんな災害は補償されるのか具体的な対象も確認を忘れずに。
【太陽光発電システムは何日で取り付けられるの】
よくある質問に「システムの設置(工事)は何日くらいかかる」というものがあります。
答えは、2日間です。
内訳は屋根に1日、電気工事に1日かかります。屋根瓦が特殊なタイプだったり、太陽光パネルが30枚以上あるときは屋根に2日、室内で1日の合計3日間かかることもあります。
県外からやってくる設置業者は、大人数でやってきて1日で設置工事を終わらせることも。ただし雑な工事が多いため、後が心配です。
なお屋根の工事の時は室内に入りません。工事中は、買い物など鍵をかけて出かけても大丈夫。でも、工事の人と挨拶くらいはしてくださいね。