太陽光発電のよくあるトラブル

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太陽光発電システムのよくあるトラブル

 

太陽光発電で失敗したと後悔する人は、以下のなにか一つ以上、またはすべてが欠けています。

 

・製品品質(価格と性能のバランス)
・施工の品質
・メンテナンス、管理の品質

 

この3つの品質が大切です。

 

 

 

【製品の品質】

 

 

太陽光発電システムは、あなたの家の屋根に適した品質と価格のバランスがとれたモジュールを選びます。

 

安い質の劣るモジュールを選んでしまったり、訪問販売のボッタクリ価格で購入してしまったら、たとえ20年でも初期費用は回収できません。

 

かぎられた面積の屋根を活かし、最大限の発電量を得ましょう。

 

そのために、複数のメーカーを扱い、あなたの家に最適なモジュールを提案してくれる業者から購入しましょう。

 

業者が売りたいモジュールではありません。あなたの家に必要なモジュールを選ばなければ、20年〜30年という長い年月を後悔して過ごすことになるため注意が必要です。

 

最適なモジュールを選ぶ順番は

 

・発電シミュレーションで、自分の家の現状を知る
・相場を知り、kW単価のお得なモジュールを選ぶ
・無料比較サイトで価格を調べる

 

となります。

 

 

 

【施工の品質】

 

 

製品が良質であることは基本中の基本ですが、製品がどれだけよくても販売業者や施工業者の質が低ければ、せっかくの太陽光発電が台無しです。

 

どんなに品質の良いモジュールを取り付けたとしても、設置の不具合によって損壊したり、建物自体を傷つけてしまっては意味がないのです。

 

いいかげんな業者に設置をされると、メーカー保証が受けられない、雨漏り、システムが正常に稼働せず発電量が少ない、といったトラブルに巻きこまれる確率も高くなります。

 

 

 

【管理の品質】

 

 

20年〜30年以上の寿命を誇る太陽光発電システムは、高い確率で不具合が発生します。

 

設置して10年以内にトラブルがあった人は3割以上といったデータがあります。販売方法も含めれば、行政機関には年間3000件以上の苦情が寄せられています。

 

電流を直流から交流に変換するパワーコンディショナは、10年から15年で交換の必要があります。

 

自分でも発電量をチェックし、減っていれば故障を疑いメーカーに対応をお願いします。保証期間ならば無償でモジュールを交換してもらいましょう。

 

自動車に定期点検や車検、住宅の屋根や外壁塗装にリフォームが必要なのと同じで、太陽光発電システムにも手入れが必要です。

 

どんなに素晴らしいモジュールを適正に設置しても、定期点検、修理、交換をしなければ本来の性能を発揮できません。

 

 

 

【PID現象】

 

 

出力の大きな、高効率のモジュールが良いモジュールとはかぎりません。高性能であれば高性能なほど、PID現象という問題が発生しやすくなります。

 

高電圧なシステムほどPID現象は起こりやすく、出力が低下、発電量に大きく影響します。

 

数年前からPID現象は問題になっているので、メーカー対策が進んでいます。なお住宅用の太陽光発電システムでは、電圧が低いのでPID現象が起こる確率は低く。

 

日本の京セラ、シャープを含む世界13メーカーの製品を調査したところ、うち9メーカーの製品がPID現象によって出力が低下しました。出力が低下したメーカーの発表はありませんが、京セラ、シャープどちらも低下はありませんでした。

 

品質と信頼性は、まだまだ国産かもしれません。

 

 

 

【層間剥離(そうかんはくり)は日本で起こりやすい】

 

 

温暖かつ湿気の多い日本。水分を嫌う太陽電池モジュールに「層間剥離」という不具合が発生しやすい環境です。

 

セルの周囲にある合成樹脂と表面ガラスがはがれ、空気の層で電気抵抗が起き、モジュールの出力低下を招きます。

 

層間剥離になっているモジュールは、外見から一目瞭然。モジュールのところどころ白くなっています。

 

 

 

【その他のトラブル】

 

 

PID現象、層間剥離以外にも不具合は発生します。

 

>ホットスポット

 

セルに水が浸入し抵抗となり、電気が熱に代わり、セルが異常に発熱します。

 

>マイクロクラック

 

モジュール内に広がる、目に見えない小さなヒビ。

 

>フレームの破損

 

フレームが破損することで、モジュール内部に水が入りやすくなります。ホットスポットの原因にも。

 

>>太陽光発電の契約に関する法律(民法)

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