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パワーコンディショナの選び方
【パワーコンディショナとは】
太陽光発電は、太陽光を集めて電気に変換する太陽電池パネル以外にも必要な物があります。それが、パワーコンディショナ(パワコン)です。
太陽電池が作り出す電気は「直流」。しかし、ほとんどの家電製品は「交流」の電気でしか使えません。売電するためにも直流を交流にしなければいけません。
周波数や電圧を調節する(電気の品質を一定に保つ)必要もあるので、パワーコンディショナ(インバータ)という装置が必要なのです。
ほかにもパワーコンディショナは、太陽電池の発電量が少ないときには既存電力網から電気を取り入れ、発電量が多いときには既存電力網に余剰電力を流す(売電する)といった入出力の調整機能をもっています。
【パワーコンディショナの選び方】
太陽光発電システムの実質的な発電量は、太陽電池モジュールの発電量(変換効率)とパワーコンディショナの変換効率の掛け算で決まります。
通常、太陽電池モジュールと同じメーカーのものを選びます。ほとんどの機種の電力変換効率は、95%前後。なかには97.5%、98%といった製品もあります。
変換ロスの割合が少なければ少ないほど、30年という長い期間でみればお得です。
・モジュールの最大出力以上の最大定格出力の製品を選ぶ
最大定格出力は、出力可能な電力の最大値を示しています。パワーコンディショナには、接続するモジュールの最大出力以上の値が必要です。
具体的には、5kWのモジュールに、4kWのパワーコンディショナではいけません。この値以上のモジュールを接続すると、定格出力を超えた発電があった場合、値を超えた電気は変換できずに捨てられます。
また値以上の負荷がパワーコンディショナにかかるため、パワーコンディショナの寿命が短くなる可能性もあります。
・電力変換効率が高い
多くのパワーコンディショナの変換効率は、95%前後です。変換効率が高ければ高いほど、とうぜんロスをする電気が少なくなります。
・運転音と高周波の発生には注意が必要
パワーコンディショナからは、運転開始・終了時、運転時の冷却ファンなどから高周波音(モスキート音)が発生します。
モスキート音とも呼ばれ、大人には聞こえない高い音。気になる方は、スマホのアプリなどで事前に確認してみましょう。
聴覚感度が高いひとは高周波音で不快になることもあるので、パワーコンディショナの置き場所には気をつけましょう。
【パワーコンディショナの置き場所はどこがいい】
パワーコンディショナの置き場所は、洗面所が多くなります。ただし高周波音の問題もあるため、屋外にパワーコンディショナを置きたい方もいます。
現実問題として、パワーコンディショナは分電盤(ブレーカー)の近くに設置するのがほとんど。メーカーもパワーコンディショナと分電盤を最短距離にするよう指定しています。
なお、パワーコンディショナの大きさは小型のエアコンくらい。近くに場所を確保できない場合、屋外型を検討します。
【パワーコンディショナの寿命】
パワーコンディショナの寿命は、おおむね10年から15年です。メーカー保証は、メーカーにもよりますが10年〜15年と様々です。