【無料】2015年度のリフォーム産業新聞の調査で依頼件数No.1
産業用太陽光発電(売電)とは
【産業用太陽光発電とは】
産業用太陽光発電とは、一般住宅以外に設置されている太陽光発電システムです。
一般の家の屋根についているのが住宅用とすると、ビルやマンション、事務所、倉庫、学校や役所の屋上、高速道路のパーキングエリア、空き地などに設置されているのが産業用太陽光発電です。
【買取価格と買取期間が異なる産業用太陽光発電】
住宅用も産業用も太陽光発電のシステムは同じ。設置する規模(面積やkW数)と、作った電力の買取価格、買取してくれる期間が異なります。
住宅用の場合、10kWh未満は発電して余った電力(余剰電力)が10年間、固定価格で買い取ってもらえます。ダブル発電も買取価格は下がりますが、固定価格で10年間買い取ってくれるのは同じ。
・ダブル発電とは・・・太陽光発電を蓄電池・電気自動車・エネファームなどと併用することで、電気料金を抑えたり、停電に備えることができるようになります。ただしダブル発電の場合、余剰電力の買取価格は下がります。
10kWh以上の産業用の場合、つくった電力を全部買い取ってもらえます(全量買取制度)。そして、買取期間は20年。
【FITで太陽光発電が投資の対象に】
自分でつくった電気を国に売る制度、いわゆる売電。
それが再生可能エネルギーの固定価格買取制度「FIT(フィード・イン・タリフ)」です。じっさいに売るのは国というより電力会社ですけれど。
FITは、風力や太陽光、地熱やバイオマスといった再生可能エネルギーでつくった電気を、決まった値段で20年間、買い取ってくれる制度です。
環境先進国のドイツやヨーロッパでは何年も前から導入されていました。なにしろ国が20年間、固定価格で電気を買い取ってくれるのです。
しかも2012年の導入時は、買う値段が「1kWにつき20円〜30円」だったのに、売る値段が「1kWにつき42円」でした。買う値段より売る値段のほうが、ずっと高かったのです。
太陽光発電システムは、FITによって個人だけでなく企業にとっても「収益事業」になりました。
FITは、太陽光発電システムを設置するだけで電気がつくられ、電力会社に売られていきます。価格交渉もなければ、営業も不要。
マンションやアパート経営の投資と比べ、住人を募集する手間もいりません。家賃の不払いや住人トラブルの不安もありません。
売電価格が20円台になった現在でも、利回り10%の実現ができます。
【空き地や会社の屋根でスタートできるFIT】
太陽光発電システムの魅力は、ふだんは使っていない「第二の土地」である屋根に取り付けられること。
中小企業であれば、倉庫や事務所など会社のあいている屋根や空き地があればスタートできます。
電力の全量買取は10kWから。10kWの太陽光発電システムを屋根に設置するために、だいたい30坪(100平方メートル)の面積が必要です。1時間に最低10kWの電気を作り出せればよいわけです。