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悪質な訪問販売業者の具体的な手口
なぜ訪問販売で買うと高いのかでも説明しましたが、訪問販売員は商品を売らなければ給料がもらえません。
だから、「すぐ」に商品を売りたいと考えています。
そのために平気で嘘をつく場合があります。言った・言わないで証拠の残らないオーバートークもします。
本当は補助金がもらえなくても「補助金がでるから安く買える」と嘘をつき、契約させ、後からわかって問題になりました。
国から補助金がもらえた頃、「システム価格が1kWあたり60万円以下であること」という条件がありました。けれど、それでは営業マンの報酬がでません。そこで、わざと補助金が出ないボッタクリ価格で販売して工事。その後、業者と連絡がとれなくなり、補助金ももらえないなんてこともありました。
【こんな販売手口にはご用心】
2010年、宮城県で行政処分を受けた悪質業者の手口を紹介します。
・本来の販売目的を隠して近づく
「モデル住宅を探している。モデルになってほしい。なってくれれば安くする」
・嘘の説明をする
「太陽光発電を設置すれば、光熱費は今後いっさいかかりません」
・値引きしたと見せかける(何も安くなっていない)
「本来ならば500万円ですが、モデルになってもらえるなら300万円です」
・解約を防ぐ
何か怪しい。騙されたかも。設置前にクーリングオフ(契約の白紙撤回)をしようとしたところ、営業マンから電話が。あの手この手で契約を解除させないよう必死です。
「夜遅くまで、あんなに説明したではないか。迷惑です」
ほかにも、太陽光発電システムを設置しても屋根の面積が小さくて十分に発電しない、利益がでない、設置に適していないことがわかっているのに無理矢理設置させる業者もいます。
【よくあるセールストーク】
とにかく契約を急がせる訪問販売員には注意が必要です。
「今日だけの特別価格です」
「あなただけの特別価格です」
「今すぐ契約してくれれば、安くします」
「今なら補助金がでます」
「モニターになってくれれば、安くします」
「大手メーカーの販売店です」(大手の商品を扱っているだけ)
「メンテナンスも不要、半永久的に使えます」
「一生、もちます」
「必ず○○kW発電します!」(発電シミュレーションがいいかげん。誇張して伝える)
「10年で元がとれます!」(通常より高く販売しているので、10年では元がとれない)
「ずっと面倒みます!」(夜逃げ、または倒産)
「売電すれば、必ず○万円が入ってきます!」(絶対、確実はありません)
「今、支払いの電気代でローンも必ず払えます」
「今日は契約していただくまで帰れません」
「こんなに説明したのに契約してくれないと困ります」
【訪問販売によるトラブルを回避する方法】
どんなに急かされてもすぐに契約をしてはいけません。また複数の業者から見積もりをとることを相手に伝え、良い顔をしなければ怪しいと思っていいでしょう。
そして口約束ではなく、必ず書面で証拠を残しましょう。たとえクーリングオフ期間が過ぎていても、嘘をついた証拠があれば消費者契約法等で対処できることがあります。