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定期点検で不具合を早期発見する
【定期点検やメンテナンスの必要性】
太陽光発電システムを購入したい、自宅の屋根に取り付けようと考える人は、いったい何を得ようとしているのでしょう。
システムから、できるかぎり多くのクリーンなエネルギー(電力)を得たいと思っていることに間違いありません。
つまり、生涯発電量を最大化する必要があります。
太陽光発電システムは「設置して終わり」ではありません。むしろ、設置してからが始まりです。陸上競技にたとえれば、50メートルの短距離走ではなく、42.195キロのフルマラソンです。
そのために消費者がしなければならないことは
・日頃の発電量のチェック
・定期的な保守点検(メンテナンス)
・トラブルを早期発見し、解決する
の3つになります。
【メンテナンスをしないとどうなる?太陽光発電システム】
太陽光発電システムは、基本的にメンテナンスフリーと言われてきました。けれど、システムを設置した人の約3割が、何らかのトラブルにあっています。
とくに、直流を交流に変換する役目のパワーコンディショナのトラブル(交換・修理)が目立ちます。
せっかく屋根に取り付けたのに、トラブルでまったく発電されていなかった・・・のでは、あまりにももったいないと思いませんか。
太陽光発電システムを効率的に運用するためには、業者の提出した推定発電力と比較して、まず発電状況を調べましょう。
【保証期間を上手に活用する】
太陽光発電モジュールには、メーカー保証がついています。多くが10年以上の保証期間になります。
長く大切にシステムを維持するためにも、できるだけ長期間の保証がついているメーカーを選びましょう。
【定期点検で不具合を早期発見する】
このサイトでは何度も書いていますが「太陽光発電システムはメンテナンスフリー」ではありません。そして「定期的な点検が必要」です。
たとえば産業用太陽光発電の投資をする場合、遠隔監視型の装置を取り付けます。産業用システムは、自宅から離れた空き地や山奥などに設置することが多いうえ、発電がストップしていても外見からはわかりません。
産業用の売電は20年間の固定価格買取制度なので、発電されていない時間が長いと利益どころか投資した費用も回収できなくなります。
そのための遠隔監視装置であり、イタズラや盗難から大切なシステムを守る防犯装置です。
住んでいる家の屋根にとりつける住宅用太陽光発電システムの場合、防犯装置などは不要ですが、毎日ちゃんと発電しているか気にする必要があります。10年の固定価格買取制度が使えるうちに、投資した費用を回収するためにも必要なチェックです。
太陽光発電システムは、モジュールの1枚、あるいは一部に不具合が発生した場合、それがシステム全体に悪影響を及ぼします。
逆に考えれば、不具合のあるモジュールの1枚、一部を早期発見できれば、損失も最小限に抑えられます。
【パワーコンディショナのクレームは多い】
太陽光発電システムの中で、いちばん苦情・クレームになりやすいのがパワーコンディショナです。
独立行政法人・国民生活センターにくる消費者からの苦情やクレームでも、パワーコンディショナについての相談がかなり寄せられます。
太陽光モジュールは20年以上の寿命があるのに、パワーコンディショナは10年を過ぎたら必ず交換するもの。交換することを前提として、あらかじめ必要経費にパワーコンディショナの交換費用の予算をたてておきましょう。
【メンテナンス対応が充実しているメーカーを選ぶ】
太陽光発電システムは「取り付けてからがスタート」です。
寿命といわれる20年から30年のあいだに、メーカーや販売店は定期点検、太陽電池モジュールのクリーニング、出力測定など、さまざまな項目を考えています。
長く使ってこそ元がとれる太陽光発電。
30年のあいだにメーカーや販売店の倒産もありえます。メーカーや販売店は慎重に選びましょう。