【無料】2015年度のリフォーム産業新聞の調査で依頼件数No.1
訪問販売の商談で400万円が180万円に。信用できますか。
【質問】
太陽光発電システムについて教えてください。
新築一戸建てに引っ越してきて、だいたい一ヶ月になりました。
数日前、自宅に訪問販売の営業マンがやってきて、太陽光パネルの設置を勧められました。
うちの屋根の広さ、過去10年間の日照データをもとに、パネルを載せたらどのくらい発電するのかなどを調べ、後日見積もりを持ってきました。
営業マンが勧めてきたのは、某社の太陽光発電システム4kWでした。最初は合計400万で話を勧めていましたが、価格で渋っていると、いきなり180万まで下げてくれました。
買わせるための営業トークだと思いました。あまりに怪しすぎます。
その他、発電保証、自然保証、お天気保証など、もろもろ保証やサービスを付けてくれるそうです。ほかにも、売電すれば毎月、電気代がプラスになると言われました。本当でしょうか。
そもそものシステムの相場がわかりません。この見積もりは安いのか、高いのか、教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。
【回答】
訪問販売にしてもインターネットで購入するにしても、価格を比較せずに契約をしてはいけません。
メーカーが判明しているのであれば、価格が安いか高いかは、タイナビなどの無料価格比較サイトですぐにわかります。
2016年なら1kWあたり35万円が目安になります。4kWのシステムなら、4kW×35万円イコール140万円が相場です。つまり、400万円は明らかにボッタクリ。
180万円のうち、上乗せされた40万円は営業マンや訪問販売事業者の給料や利益ということです。
いまどき、最初は高値でいきなり半額値引きみたいな売り方をする業者を相手にしてはいけません。
そもそも訪問販売の定価はあってないようなもの。工事費無料、モニター、サービス等、基本的に価格に含まれているので値引きにもなりません。
業者がもってきた発電シミュレーションも鵜呑みにせず、自分でも発電シミュレーション(無料シミュレーション)をしてみましょう。
心配なのは、新築に太陽光発電システムを設置した場合、ハウスメーカーの屋根保証(10年など)がなくなってしまう。保証を切られる可能性があることです。
ハウスメーカーや工務店に「太陽光発電システムを付けたい」「保証はどうなるか」「保証を継続するにはどうしたらよいか」と聞いてみましょう。
太陽光発電システムは素晴らしいシステムです。けれど製品である以上、メリットもありデメリットもあります。
地球環境にやさしい再生可能エネルギーを無尽蔵に使うことができることをメリットとすれば、屋根に穴をあけて取り付ければ雨漏りする可能性があることはデメリットです。
もちろん、しっかりした適切な設置をすれば雨漏りのリスクは非常に低くなります。しかし、そのしっかりした設置をしてくれる業者を見つけることも必要です。
・発電効率が高く、高品質な太陽光パネルを適切な価格で購入する
・適切な設置
・30年という長い寿命を誇るシステム。故障や点検、メンテナンスなど適切なお手入れ
上記の3点を守ることが、太陽光発電システムで元をとるための基本です。
なによりも訪問販売のボッタクリ価格で製品を購入したら、たとえ20年かけても、10年間売電をしても元をとるのは難しいと考えます。
太陽光発電システムの設置を考えたのであれば、あわてず、調べ、メリットとデメリットも知り、そのうえで信用・信頼できる業者から購入・設置・メンテナンスをすれば、あなたは失敗や後悔をすることはありません。
【オマケ】
7月の連休に静岡県浜松市のフルーツパークに行ってきました。
桃やブルーベリー狩りのできる農園に行く途中の橋から見えた、遠くの山の上に並ぶ風車たちをパシャリ。
スマホのカメラなので、いまいちな写りですみません。
広大な土地にソーラーパネルが敷き詰められていたり、山や海に風車が並んでいるのを見ると、再生可能エネルギーの未来を感じますね。