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太陽光発電の現状と今後
【太陽光発電の現状】
まだまだ製品としての改善余地(出力の不安定性や発電効率の向上など)のある太陽光発電システム。これからも導入コストは下がっていくでしょう。
太陽光発電協会によれば、2014年度の国内太陽電池モジュールの総出荷量は、987万キロワットと前年比14%増となりました。しかし、前年度の2.2倍成長と比べると、伸び率は鈍化しています。
太陽光発電システムは、インフラとしては成熟期に入ったといえるでしょう。
【パワーコンディショナ伸びる】
伸び率の低下している太陽光発電システムに比べて、パワーコンディショナの売り上げは順調に伸びています。
つまり、トータルな発電システムに人気が移っているのです。
売電価格が毎年下がっており、買電価格と同じくらいになれば、売電せずに自分の家で使おうと考えるのも当然の流れでしょう。
【2017年、再生可能エネルギーの固定価格買取制度の大きな見直し】
2019年、住宅用太陽光発電の売電単価が買電と同じ価格帯(25円前後)になる見込みです。10kw以上の産業用は、15円前後になりそうです。
これは、つまり太陽光バブルの終焉です。10年前に戻ると予想します。
しかし太陽光発電システムの価格が下がっているので、住宅用はこれからも伸び続けるでしょう。
【スマートハウスとZEH】
エネルギー消費抑制型の住宅が人気です。省エネルギーのさらに先を目指す住宅といってもいいでしょう。
スマートにIT、節電、快適、健康、断熱、リフォームやリサイクルのしやすさなどの概念を集めた「スマートハウス」。電力消費状況を「見える化」して制御するHEMSを導入すれば、エネルギーが効率的に利用できます。
スマートハウスは、消費者が電気やガスをいつもどおり使っているのに、省エネが実現できるという点が魅力のひとつ。
一方、高断熱・高性能設備と制御機能を組み合わせてエネルギー消費量の低減を目指すのが、ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)です。年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロとなる住宅を指します。
【スマートハウス実現のためにすべきこと】
スマートハウスを実現させるためには、効率のよい家電や給湯器などを導入しなければなりません。また必要不可欠なのが「住宅の断熱化」。高断熱化(高気密化)されていないと、どんなに高効率な冷暖房をおこなっても効果がないのです
>>HEMS導入が必要不可欠
HEMS(ヘムス)とは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略で、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム。
HEMSは、電力消費量を「見える化」します。エネルギーモニターを搭載した管理用装置(HEMS)で、電気やガス、発電量が確認できます。
ただし、HEMSは太陽光発電システムのように後付は難しく。家中の電気系統をある程度までHEMS対応モデルにまとめておく必要があります。HEMSは、建築時から専用の配線を設置しなければなりません。
逆に、後付けができるのは太陽光発電システムです。
【スマートグリッド】
太陽光、風力、地熱といった再生可能エネルギーの導入を促進して、それを最大限に活用、エネルギー消費を抑えていくシステムをスマートグリッドと呼びます。
スマートグリッドの試みを社会に広げたものがスマートシティです。実証実験では、2割のピークカット(電力需要の頂点を低く抑えること)が可能になっています。